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(クソッ…何かされたのか?何とかしなきゃ…でも何をすればいい?俺は…弱い…もっと強くなりたい!もう目の前で大切な人がいなくなる所は見たくない!守りたい…隼人…理緒………美咲!!!!)
……ドクンッッ!!
急に体が焼ける様な感覚に襲われた。
(熱い…体が…焼ける…)
心臓が壊れそうなぐらいに激しく脈打つ。
突如、その痛みは治まった。
立ち上がった瞬は自分の中に、みんなを守る強い能力が目覚めている事が分かった。
目の前に立ち塞がるサイクロプスを睨み付けた。
「お前達は…絶対に…許さない!!」
瞬はサイクロプスに向かって手をかざした。
手から青い炎が燃え上がり、サイクロプスを包み込んだ。
「グオォォォアアァァァ………」
ひとつ目の巨人は一瞬で青い炎に焼かれて灰となった。
2匹の狼人間がうなって、飛び掛かって来た………ヒュッ…ドグォ!…瞬に飛び掛かったはずの2匹の狼人間は逆方向に吹っ飛んでいた。
美咲と理緒が瞬の隣に並ぶ。
「瞬、大丈夫?」
美咲が瞬の顔色を伺いながら聞いた。
「大丈夫だよ。お前こそ大丈夫か?すっげぇ冷たいけど。」
「瞬だってすごく熱いわよ。私の能力は氷みたいね…あ、理緒ちゃんは風ね♪」
「あの狼人間は私と美咲ちゃんに任せて瞬はあのホルスをお願い。」
理緒が身構えたが、そこに別の声が割り込んできた。
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