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「おいおい!俺を忘れんなっての!しっかし…炎に氷に風…スゲーな。ま、俺のが100倍スゲーだろうけど♪」
後ろから隼人の声が聞こえてきた。隼人も3人の横に並んで伸びをした。
「瞬…あの鷹野郎は俺に任せて、お前は親父さんを助けろ。」
隼人が炎の様に真っ赤に燃える目でホルスを睨み付けた。
No30が引きつった声で叫んだ。
「何と言う事だ!…まさか…全員同時に……お前達!早くこの人間共を始末しろ!」
合図と同時に3匹の怪物が4人に襲いかかってきた。
2匹の狼人間を美咲と理緒が、ホルスを隼人が引きつけて、残された瞬とNo30は睨み合った。互いに目を逸らさずただ静かに睨み合っていた…
狼人間を引きつけた美咲と理緒は互いを背にして戦っていた。
美咲が造り出す氷柱は素早い動きでことごとく避けられている。
「早くて当たらない…理緒ちゃん、何かいい案ある?」
「いい案かは分からないけど、私が2匹の動きを止めるからその間にお願い!」
「分かった!やってみる!」
2匹の狼人間が同時に飛び掛かって来たが、美咲は周囲に氷の壁を造って防いだ。
「ふぅ…これでちょっとは保つかな…」
「美咲ちゃんスゴい!!…それじゃ、今度は私の番だね♪美咲ちゃん、しゃがんでて。」
理緒は目を閉じて大きく深呼吸した。氷の壁を狼人間が砕いてどんどん薄くなっている。
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