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主人は
「ここは〇〇(私)の家じゃないの?」
と辛そうな顔で聞いた。
漸く全てを主人に告げた私が
「大声で泣くことも出来ない」と言うと、主人は
「落ち着いたら家探そうか」と言った。
そこから徐々に回復に向かっていった。
5月になっていた。
GWも仕事だった主人が、遅ればせながら連休を貰える事になった。
家族で田舎に祖母の墓参りに行く予定を組み、義母がある提案をした。
「二人で旅行でも行ってきたら?」
滅多に旅行しない私達はしばし固まったが、義母は続ける。
「新婚旅行も行ってないから、たまには二人で息抜きしておいで」
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