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彼女の言葉で確信にかわる。
たぶん電話の相手は彼氏だろう。
彼女は遠距離恋愛中で2限目のこの時間、彼氏が講義に遅れないよう電話をかけ起こしているのだ。
話しの内容からして大学生?
僕は彼女の何を知った気でいたのだろう。同じ中学だったからなんだというのだ。
僕は少しでも彼女に近いと思った自分を笑った。
先輩の悪戯に動じないのも、いつも凛としていられるのも彼氏がいたから。自分のスタイルをきちんと持っていて、周りの言葉に揺らぐことのない彼女を僕は綺麗でカッコイイと思っていた。
でも、彼女は大人なんかじゃない。
僕と同い年の普通の女の子なんだ。
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