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昼に外回りで街に出たとき偶然彼女に会い、仕事が終わってから一緒に呑んでいた。
彼女は変わらず、凛とした姿勢で堂々と街をあるいていてすぐに分かった。
「田崎君、半分出すょ。幾らだった?」
「なんもィィよ。久しぶりに佐々木さんに会ったんだから」
「何それ。言って、幾ら?」
「こうゆう時は“ご馳走さま”でいんだよ。そんなとこまで男前じゃなくてィィから」
「な!?」
「うそうそ!!これくらいカッコつけさせてよ」
あの時は挨拶だってままならなかったのに、酒のせいもあるのか思ったより普通に話せてる。
それだけ大人になったということなんだろうか。
でもやっぱり彼女は綺麗で、あの時よりもドキドキしている自分がいる。
あまり話したことがなかったせいか、彼女に名前を呼ばれるとなんだかくすぐったい。
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