彼女

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だるそうに階段を下り、台所まで向かった。 「さ、早く食べちゃいなさい。」 「うん…」 「あら元気ないわね。」 食器をおきながら言う。 「んー別に。」 「そう。」 「いただきます。」 向かい側に母、知子が座る。 「私も食べちゃおう。」 手を合わせていただきますと言い食べ始めた。 それから少し経って俺は食べ終えた食器を運ぼうとして席から立った。 立ち上がった瞬間… 「優…それ…」と俺の首を指差しながら言った。 「ん…?何?」 「手の…跡」 俺はびっくりして自分の首に手を当てた… そして、鏡へと急いだ。
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