彼女

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カーテンの隙間から差し込む日の光りで目を覚ました俺は、カーテンを開け、背伸びをした。 「いい朝だな…」 親父臭い言葉をつい口にだしてしまう。くらい清々しかった。 だが… それも一瞬で終わろうとしていた… 下に下りた。 やけに静かだな… リビングには…誰もいない。 キッチンに向かう。 「母さん?おはよ…母さん!!!」 そこには、血まみれになって倒れている知子の姿があった。 「あ…あ…ああ!!」 少しパニック状態に陥ったが、すぐ落ち着き 「救急車!!早く呼ばなきゃ…」 俺は電話を手に取り 119とボタンを押した…
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