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Pu・Pu・Pu・・・
「電波の届かない場所にいるか、電源が入っていないため…」
リュウのケータイにかけて聞こえてくるのは淋しくも、このアナウンスばかり…
毎日かけた。
かけ続けた。
事故にあったりしてないか、いろいろ考えながら毎日かけた。
高校生活最後の夏休みになろうとしていたある日、いつもの様に不安の中リュウのケータイにかけた。
Pu・Pu・Pu・・・
Pururururu…かかった。 ケータイはかけて、かかるのがあたり前だが、私はかかったケータイにビックリした。
リュウ「もしもし」
久しぶりに聞くリュウの声に嬉しくなった。
アイリ「リュウ?今ドコ?けがない?家の人も心配してたよ。連絡ぐらいしなきゃ。今話たいんだケド?」
リュウ「ごめ~ん。今ムリ。また明日の朝6時にかけて…」
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