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次の瞬間、三蔵は悟空がかぶっている毛布の端を引っ張り上げ、自分も一緒に包まった。
悟空「え!?さ、三蔵!?」
悟空は驚きの余り声が裏返る。
三蔵「いいからじっとしてろ!」
酒を飲み熱を帯びた体が悟空の体に絡み付く。
勿論二人とも何も身につけていない。
熱っぽい肌と冷え切った肌が一枚の毛布の中で絡み合う。
悟空「………。」
三蔵「………。」
長い沈黙………。
悟空(人の肌って、こんなに暖かいんだ、なんか不思議だ…それにしても三蔵酒臭っ、飲み過ぎだよ……そう言えば俺達…今…裸…なんだよな?どうしよう!)
悟空の頭の中にいろいろな事がぐるぐると回っていた。
三蔵「お前、やたらと表情コロコロ変わるな~何考えてる?」
悟空「別に。(ってゆーか俺何動揺してんだ?)」
三蔵「こら、隙間作るな、さみぃだろうが!」
悟空「うん………」
悟空は少し遠慮がちに体を三蔵の胸に寄せた。
三蔵は悟空の背中に回していた両腕に力を入れ、強く悟空を抱き寄せる。
悟空の目の前には三蔵の顔…その距離は五センチに満たない。
お互いじっと見つめ合う…。
悟空(三蔵の目…完全に酒に酔った目だ。)
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