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へっ?
振り向くと少し不機嫌そうな哲哉が立っていた…
「あっ…その…」
「ごめんなさい!この娘酔っ払ってて…」
しどろもどろの私にかわって麻里が割って入って来た!そんな麻里を無視して哲哉が私に詰め寄って来た!
「たしかに遅刻はしたけど君にそこまで言われる覚えはないんだけどね!」
明らかに怒っている。やばいって…どうしよう…
心の中では申し訳ありません。を、繰り返してるのに…口から出た言葉は…
「これからは遅刻しないでくださいね~」
さすがにまわりの空気が冷たくなるのがわかった…
「まっ!まあ今日は歓迎会だし…たっ楽しく楽しくね!」
哲哉の肩を叩きながらなだめるように仲裁に入って来た…丸顔で和みキャラ的なこの男性。
どうやらこのサークルのリーダーらしい…以下リーダーと呼ぼう。
リーダーにうながされて渋々もとの席に戻って行った哲哉…
「むかつく…嫌な奴…」
小さい声で置き土産を残して…
またやってしまった…どうしてこうなるかな~落ち込む私に麻里が
「馬鹿」
駄目押しの一言
その時
「は~いこれからBINGOやりま~す。」
リーダーの脳天気な声がひびいてきた…前途多難な私の大学生活の始まりだ~
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