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入学してから二ヶ月が経った…あれから哲哉とは一言も口を聞いていない
…
「香住~今日の夜あいてる~⁉」
麻里だ…
「今日は…正しく言えば今日もあいてる…」
「合コンのメンバーが一人来れなくなったの…」
それ以上は言いにくいらしく麻里は黙ってしまった…
「無理」
「やっぱり駄目⁉」
麻里の上目使いに
「可愛いけど駄目」
と答える
「香住さ~ステキな恋するんじゃなかったの~⁉合コンだって立派な出会いの場所だよ」
麻里にそう言われて納得はしてる…あの事件さえなければ…
一ヶ月前…………………
生まれて初めての合コン❗いつもより気合い入れてメーク💄お気に入りのフレグランスをつけて❗いざ❗
「かんぱーい」
相手は麻里のバイト先の知り合いの知り合いとかでよくわからないけど…そこそこの面々❗しばらくは対面で座っていたけどトイレに行く人が出る度に目まぐるしく席が代わっていく…
「飲んでる⁉」
突然となりに滑り込みながら話しかけて来た…タイプではない
「飲んでます…」
素っ気ない口調に一瞬引いたよう
「あれ~もしかして俺みたいなのタイプじゃないかな~」
多少引き攣った笑顔でおちゃらけてる
「はぁ~っ」
思わずため息をつく
「チッ❗」
軽く舌打ちをして退散していく…
どうしても愛想よく出来ない…みんな楽しそうだな~
「香住~ちゃんだよね⁉」
そういってまた違う男が登場❗今度はちょっとタイプかも❤
「そうですけど…」うつむいたまま私は答えた…
「香住ちゃんてさ~シャイなんだ~か~わいい~❤もろタイプだな~」
軽い奴…でも我慢…私は精一杯の笑顔で
「ありがと…」「おっ❗笑った❤もしかして脈ありかな~⁉メアド交換してくれる~⁉」
そういいながら私の肩に手をまわしてきた❗
「やめて❗」
思わず叫んだひょうしにテーブルのグラスが倒れて割れた😣
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