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カーブは狙っていないと信じて須藤は二球目もカーブを投げさせた。
「ストライク!ツー!」
またもや四番は手を出さない。
しかし須藤が三球目のサインを送る前にあるものを見た。
横浜南の四番は三塁ベース上にいる鈴村を見ていて、その鈴村はなにかのサインを送っていたのだ。
須(……!?なんだ…なんなんだあのサインは!?)
三球目もカーブを投げさせようと思っていた須藤はとっさにサインを出すのは止めた。
須(なんなんだ…まさかツーアウトからスクイズ!?いや…そんな危険なことをするわけがない。だとすると一体…)
瞬間的に須藤の頭の中にあらゆるパターンが想定され、思考回路は不安の糸で絡まり始めた。
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