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彼の唇から溢れる 白い煙を吸い込んで 君は小さく 眉を潜めた そんな二人に 嫉妬してるなんて 君は、しらないでしょう? キャスターマイルドの 微かな 苦味の中の、甘さが あんまり君を思わせるから 僕は途方に暮れるしかないね だって君は―――。 君の瞳から溢れる 大粒の涙を見つめて 彼は首を振った そんな二人を 嬉しく思うなんて 君に、しられたくはないな 別れの時は 側に 居ようと決めた過去の僕を 僕は誉めてあげるしかないね だって君は―――。 キャスターマイルドの 微かな 甘い甘いバニラが やっぱり君を思わせるから 僕は恋をするしかないね 苦い苦い甘い バニラのような、君に。  
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