バスタブ

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バスタブ

逆上せるくらい熱いバスタブに浮かんだまま、音程のずれた鼻歌を飛ばした。 歌詞が大好きだったはずなのに歌詞を忘れたから音だけを吐き出し続けた。 逆上せてきて虚ろになった頭の中に時々思い出す言葉。 甘い甘い言葉。 あの歌の歌詞だったかな。 ラブソングじゃないのにな。 あの歌の歌詞って事にしとこう。 後戻り出来ないのなら自分の記憶を捏造したっていいじゃない。 ね。
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