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何処に行くのかもわからないまま冬吾はカシオについて行く
「カシオ…朝ご飯食べてないんだ?」
「面倒だったからな」
欠伸まじりに答えた
「何言ってるのかよく聞き取れなかったよ~」
冬吾は笑いながら喋った
「お前…」
カシオの足が止まり振り返る
「?」
冬吾はどうしたのかと問いかけるような表情を浮かべた
「俺と会ってから初めて笑ったな」
そう答えて再び歩き出す
カシオは少し嬉しそうだった
「カシオ…」
カシオは歩きながら喋った
「どした?」
「腹が減ったらケーキ屋さんに行くの?」
「ああ、美味いからな」
「変なの」
冬吾はまた笑った
カシオは振り返りまるで女みたいだな
と小さく呟いた
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