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「ここで待っててくれないか?」
カシオは冬吾に言い
ケーキ屋さんへ入る
「甘いもの好きなんて意外…」
そう思いながら冬吾はケーキ屋近くのベンチに座り込んだ
数分後カシオが店から出てくる
「食うか?」
カシオはケーキを差し出す
「いいの?」
「別に、いらないならいらないでいい」
そう言いながら一口サイズケーキを口に突っ込む
「貰うよ…」
ケーキを受けとる
カシオは少し笑いながら
「実はさ」
…?
冬吾は不思議そうにカシオをみた
「俺ケーキあまり好きじゃないんだ」
予想外だった
冬吾にはカシオがケーキを食べているのをみて幸せそうだと思っていた
「じゃあ、なんで?」
カシオは冬吾の疑問に答えた
「母さんが好きだったから…」
カシオは小さい頃から親をなくしている
家には姉と妹と暮らしている
「本当は辛いもんが好きなんだ」
と、カシオは言った
これも意外だった
「よくわからない人…」
冬吾はそれだけ言ってケーキを口に入れた
「そろそろ公園に戻るか?」
冬吾は頷いた
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