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テロリスト達は俺に気づき、銃を構えている。
俺はそのまま地面へと倒れこんだ。
「はぁ…、はぁ……」
もちろん、これは駅内に侵入するための演技だ。
テロリストの一人が、倒れこんだ俺に近づいてくる。
そして、俺の服装が自分の服装と同一なのがわかると声をかけてきた。
「お前、大丈夫か!!」
「…あ……ああ……」
身体中に血が大量に付着していたせいか、テロリストは心配をかけてくる。
そして、俺の肩を掴み、俺を地面から起こす。
「動けるか?」と訊ねられたので、俺はそれに頷いた。
やはり、このテロリスト達も日本人だ。
こうなれば、俺が考えていた予想は当たっているかもしれない、と思えてくる。
俺はテロリストに肩を支えられながら、駅内へと誘導された。
護送に一人、計二名のテロリストを連れて…。
<所持品>
・89式5,56mm小銃(30)
・89式5,56mmマガジン×5
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