44人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
だんだんと息が荒くなり、呼吸が乱れる。
足も……凄く痛かった。
それでも、筋肉痛になりそうな勢いで、今も走っている。
……僕は現在、
テロリストの魔の手から、逃げていた。
「――…こっちにいたぞ!」
「…ハァ…、…クッ…ソ……!」
ダダダダダダッ!
複数のマシンガンの音が道路に鳴り響く。
それらの音、一つ一つは僕をだんだんと深い恐怖へと追い詰めていく。
「…ハァ……ハァ…」
テロリストは必死になって、僕を追い続けてくる。
まぁ、当然と言えば当然だろう。
だって、僕は知ってしまったのだから。
この悪夢のゲームの実態を…。
今から数十分前、僕は近くのネットカフェに行き、そこから国のホストコンピューターへとアクセスしていた。
今の警察、及び政府の状況が知りたかったからだ。
自分のノートパソコンにネット回線を繋いで、この事態が他の県に知らされているか、手始めに調べ始める。
ニュースを漁るが、この事態に関しての事は……
一切書かれていない…?
(どういう事なんだ…)
まさか、他の県は東京がこんな事になっているのを知らされていないのか…?
僕はこれを不信に思い、更にネットの奥へと潜っていく。
警察や国家等、様々なコンピューターへとアクセスした。
そして……
僕はこのGameの仕組みを知ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!