[22:15] 美鶴 蒼衣

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  ……3‐1。   私達が現在いる教室の場所だ。 今隣りにいる少年、秋島祐一君はテロリストに追われていた所、私と出会して、このような状況になってしまっている。   “なぜ、執拗にこうも追われているのか?”   そこにかなり引っかかったが、今はこの状況をどう回避するか、または打破するかを考えなければならない。     「秋島君はいざ、自分を守るときの武器って持ってる?」   「これだけですけど…」     そう言って、彼は隠し持っていた包丁を私に見せた。 長さ、大体20㎝位だろう。 確かに一応ちゃんとした武器ではあるのだが、相手が銃……マシンガン等になると、明らかに無理がある。     「よし。これ、使って!」     私は秋島君にホルダーに納めてあった銃、COLT M1911を渡そうとする。     「む、無理ですよ! 僕、銃なんて撃った事ないんですよ!?」   「大丈夫。少し肩痛むかもしれないけど、この銃、威力も命中も良いから、そこは保証するよ」   「で……でも…ッ」     確かに彼がいう事は正しい。 普通は銃を持つ…、ましてや人を撃つとなると、それを拒否するのは当たり前だ。 でも、…今は仕方ないのだ。 この狂った現実から、生き残るためには…。     「…死にたくないなら、ちゃんと持って。お願い!」   「わ、わかりました…」   「ありがと。私も出来る限りは秋島君には撃たせないようにするから……」     彼にこう言ったものの、自信など、これっぽっちもなかった。           私も必死なのだ。           生き残る事に…。        
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