[22:15] 美鶴 蒼衣

3/4

44人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
秋島君に銃を渡した後、私は彼を残して、教室から出ていった。 秋島君は私が行くのを止めたが、流石に隠れているだけでは拉致があかない事を説明して、許してくれた。           そっと、音を立てずに廊下を歩いていく。 テロリストは今ごろ、一階を探索しているだろう。 私と秋島君は三階にいる。 彼がじっと、隠れてさえいれば、バレはしないだろう。     (まずは二階を調べよう…)     私は階段を降りて、二階へと到着した。 廊下を壁から、こっそりと覗いてみる。     (いた……!)     二階廊下にテロリストが一人いた。 無線機で仲間と連絡を取りながら、私達を探索している所を見て、他にも仲間がいるのだろう…。     (銃を使うのはマズイわね…)     まだ辺りに仲間がいると考えると、下手に銃を撃っては銃声で気づかれてしまう。  
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加