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秋島君に銃を渡した後、私は彼を残して、教室から出ていった。
秋島君は私が行くのを止めたが、流石に隠れているだけでは拉致があかない事を説明して、許してくれた。
そっと、音を立てずに廊下を歩いていく。
テロリストは今ごろ、一階を探索しているだろう。
私と秋島君は三階にいる。
彼がじっと、隠れてさえいれば、バレはしないだろう。
(まずは二階を調べよう…)
私は階段を降りて、二階へと到着した。
廊下を壁から、こっそりと覗いてみる。
(いた……!)
二階廊下にテロリストが一人いた。
無線機で仲間と連絡を取りながら、私達を探索している所を見て、他にも仲間がいるのだろう…。
(銃を使うのはマズイわね…)
まだ辺りに仲間がいると考えると、下手に銃を撃っては銃声で気づかれてしまう。
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