31人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらくしてサラが先に口を開けた。
「まさか、鳥みたいに暖める。じゃないですよねぇ」
横で聞いていたキラは頭をあげてレベッカを見た。
「そのまさかよ。」
「「はいっ!?」」
「と言っても、鳥みたいに抱えて暖めるんじゃなくて、ココで暖めるの。」
胸に優しく手をあてる。
「ん?胸?」
「バカねぇ。心でしょう?空気読みなさいよ。キラ。」
「どうせあたしはバカですよ~だ。」
キラはサラに向かってアッカンベーをすると、レベッカの方に向き直った。
「で?どうやって心で暖めるですか?」
サラも顔を縦にうなずいた。が、二人はあることに気づいた。
「「………………。ん?まさか!!」」
二人はばっとレベッカを見る。
レベッカは万遍の笑みを浮かべていた。
「そのまさかよ。入れるのよ、心の中に♪♪」
そう言うと二つの繭は光に変わって、黄色の光はキラの胸へ、青色の光はサラの胸へすーと入っていった。
「ウソっ。本当に入った。」
サラは自分の胸に手をあてた。ほんの少し暖かさが残っていた。
キラはというと、自分の胸を見て固まっていた。
「これで心の中で暖めれるわ☆」
「なんか変な感じするね?キラ。」
「うん。」
二人は複雑な顔をした。
最初のコメントを投稿しよう!