贈り物

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しばらくしてサラが先に口を開けた。 「まさか、鳥みたいに暖める。じゃないですよねぇ」 横で聞いていたキラは頭をあげてレベッカを見た。 「そのまさかよ。」 「「はいっ!?」」 「と言っても、鳥みたいに抱えて暖めるんじゃなくて、ココで暖めるの。」 胸に優しく手をあてる。 「ん?胸?」 「バカねぇ。心でしょう?空気読みなさいよ。キラ。」 「どうせあたしはバカですよ~だ。」 キラはサラに向かってアッカンベーをすると、レベッカの方に向き直った。 「で?どうやって心で暖めるですか?」 サラも顔を縦にうなずいた。が、二人はあることに気づいた。 「「………………。ん?まさか!!」」 二人はばっとレベッカを見る。 レベッカは万遍の笑みを浮かべていた。 「そのまさかよ。入れるのよ、心の中に♪♪」 そう言うと二つの繭は光に変わって、黄色の光はキラの胸へ、青色の光はサラの胸へすーと入っていった。 「ウソっ。本当に入った。」 サラは自分の胸に手をあてた。ほんの少し暖かさが残っていた。 キラはというと、自分の胸を見て固まっていた。 「これで心の中で暖めれるわ☆」 「なんか変な感じするね?キラ。」 「うん。」 二人は複雑な顔をした。
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