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「ん?あぁ。違和感があると思うけど、すぐになれるわ。」
「いつ、かえるの?」
「う~ん。それは人それぞれね。人は様々な心を持ってるの。強い心、弱い心、善い心、悪い心、明るい心、暗い心など、たくさんの心があるわ。だから、卵が早くかえるのか遅くかえるのかはあなた達の心次第ね。」
「あたし達の」
「心、次第」
サラは顔を俯き胸のリボンをギュッと掴んだ。
「さてと、私は一旦家に帰るかぁ。」
レベッカは大きく伸びをすると、ホウキに乗った。
「じゃ、妖精の育て方は追い追い教えるわ。その前に、学校頑張ってね。まったね~♪♪♪」
レベッカは空へ飛んでいってしまった。
「行っちゃった~。学校行くにはまだちょっと早いよねぇ。ねぇ、どうする?サラ?」
「……………………。」
「サラちゃーん。お~い。」
目の前で手を振るがまったくもって反応がない。
「あ、そうだ☆」
キラは何か思いついたのか。水を呼び出し、サラの頭に落とした。
「えいっ。今朝のお返し~。」
バシャ!
頭だけが濡れた。サラは水の冷たさで我に返った。
「キ~~~~~ラ~~~~~!」
サラのバックにはどす黒いオーラが出ていた。
「ニャハハハハ。」
「こら~~。待て~~。」
キラは逃げ出し、サラはキラを追い掛けていった。
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