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「あ、あのね。さっき強い力の気配しなかった?」
サラは周りをキョロキョロしながらキラに言った。
「強い力の気配?」
「うん。」
周りを見渡すのをやめて、キラの顔を見て頷いた。
「う~ん。私は気配を感じるのは、サラよりまだまだだからなぁ。感じなかったよ。」
すまなさそうに言う。
「そっかー。一体誰の力だろう?」
「どんな力の気配だったの?」
サラとキラは話ながら歩きだした。
「そりゃ、もう、メチャクチャに。急に気配を感じたよ。それまで、感じなかった。」
「ん~、誰か先生かな?」
「それは違うと思う。強い力を持っている先生だったら、周りに感じられないようにちゃんとコントロールをして力の気配を隠してるよ。」
「それじゃ、新しく学園に入ってきた生徒?」
「強い力を持っている生徒は学園に通う前に、徹底的に!!力の気配の隠し方やコントロールをたたき込まれるじゃない。」
「そんなに強調しなくても……………」
「だって、私達もそうだったじゃない。」
「そうだった。」
二人はその頃の事を思い出し暗いため息をついた。
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