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―――A組
鐘がなった時間にさかのぼってサラとカレンのクラス。
ガラガラ
「はーい。A組の皆さーん!席についてねぇ☆」
一人の男の先生が入ってきたが、クラス全員が唖然とした。
(えっ!?おネェ系?)
クラス全員がそう思った。
クラスに入ってきたのはうっすらと化粧して女言葉を喋る。おネェ系の先生だった。
「あら?皆どうしたの?固まっちゃってぇ。私、そんなに美人かしら?」
(違う!違う!)
「イヤだわー。皆てれちゃって~~。」
(イヤてれてないし!)
先生は二回手をたたく。
「はい。皆席について。鐘はもうなってるわよ。」
生徒は我にかえり急いで自分の席に戻った。
「じゃぁね。サラ。」
「うん。またね。」
カレンもクラスメイト達と同じように急ぎ自分の席に戻る。
そんなカレンを手を振って見送った瞬間サラは固まった。
(さっき昇降口で感じた強い力の気配!?一体どこから?)
先生は全員席に着いたことを確認すると、話しはじめた。
「はい。私はこのクラスを受け持つ事になりました。ヒロミです。よろしくね♪」
(あの時はできなかったけど絶対に見破ってやる!さてと、どこかしら?)
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