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サラは用心深く探る。
力の気配が強まり背中がゾクゾクと身震いをした。
サラはギュッと自分の両肩を抱いた。
(すごい力。この学校の先生かな?どんな先生かしら?)
ヒロミ先生はそんなことも知らず話しを進めていく。
「はい!それでは、春から学園に新しく仲間がたくさんいるけど、そのうちの一人がこのクラスに入るわ☆」
「ヤッター♪」
「どんな子かな?」
「男の子かな?女の子かな?」
教室がザワつく。歓喜の声を出す者、隣人と話す者など様々だ。
しかし、サラの耳には入ってなかった。サラはジッと先生が入ってきた戸を見る。
(みっけ!あそこから気配がする☆……でも、なんだろう?胸がドキドキする苦しい。)
パンパン
「はい。静かに!それでは紹介するわよ。入って。」
ガラガラ
先生の合図の後、戸が静かに開いた。
入ってきたのはブレザーを着た少年だった。
(あれ?あの子は。)
サラは少年を見て驚いた、入ってきた少年はサラが昇降口でぶつかった少年だった。
「キャァァァァアアアア!!カッコイィィィィ!!」
女子からは黄色い声があがった。男子やサラとカレンは耳をふさいだ。
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