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「まぁ、こうして見ると二人はお似合いねぇ♪いっその事恋人になっちゃったら?」
「先生、恋人ってなんですか?」
サラの爆弾発言に唖然とする者や悲しそうな顔をする者がいた。唖然とする者が比較的に多かった。
「えっ、えーと、そ、それわね。恋人というのわね。愛し合う二人の事を言うのよ。」
ヒロミは慌てながら答えた。
しかし……………
「愛ってなんですか?」
「えっ!?」
サラの次の一言にヒロミは言葉をつまらせてしまった。
カーン カーン
ちょうどその時鐘の合図がなる。
それを聞いたヒロミはここぞとばかりに手をパンパンと叩くと話題を変える。
「はい。これから、入学式です。皆さん各自体育館に移動してね。」
そういうと、ヒロミはスタスタと早足で教室から出た。
ヒロミが教室からいなくなると、教室が騒がしくなる。
騒がしくなるとサラはすぐにカレンの席に行った。
「こっちに来ると思った。」
「あれ?分かった?」
サラは舌を出してテヘヘヘと笑った。
「だって、あぁなること私だって想像つくよ。」
カレンはある方向を見ながら顎でさした。
サラもその方向を見る。
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