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クラスの女子に囲まれたハルトの姿があった。
女子からの次々と質問攻撃にあたふたしていた。
「ねぇ、カレン。」
「ん?なに?」
「あそこにいるのメイファじゃない?」
「あら、さっそくはじめたみたいだね。」
「だね。」
女子の群れの中に学園の情報屋とも言われているメイファの姿があった。
彼女の情報はどこの誰よりも早い。特にこの学園の事は隅から隅までの情報を持っているのだ。
手には彼女ひっすいの手帳があった。
どうやら質問に答えているハルトの答えを書こうしていた。
「物好きだねぇ。」
サラもうなずいた。
「体育館行こう。」
「そうね。」
カレンはヨッコイショと立ち上がった時だった。
(…………!!)
ハルトと女子達がいる方から強い力の気配が溢れるように感じた。
振り返ってみると口をポカンと開けてる女子。女子の中心にいたハルトの姿がなかった。
「あの力、彼のかしら?」
「えっ?カレンも感じたの?」
「誰だってあんな強い力感じるわよ。」
「ですよね。」
サラは視線が自分に向けられているのにふと気付く。
女子達がジッとこっちを見ていた。
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