31人が本棚に入れています
本棚に追加
牢の外にいる少女は牢に近づき、地面に懐中電灯を置いて座る。
「サッちゃん。だいじょうぶ?」
「キッちゃん!?」
心配そうな顔をして覗く、姉妹を見て少女は驚いた。
「シーーーッ!ととさまとかかさまにきづかれちゃう。」
牢の外にいる少女は、口の前で人差し指をたてて、牢の中にいる少女を静止した。
「キッちゃんね。おなかペコペコだとおもって、サッちゃんのごはん、もってきたよ☆」
そう言って、自分が手に持っていた、大きな笹の葉で包んだ物を牢の隙間から少女に渡した。
中身をみると、綺麗な三角にはなってないが、おにぎりが二つちょこんと笹の葉の上に仲良く並んでいた。
おにぎりを見た少女は急にお腹がすいてきた。
「キッちゃん、ありがとう。サッちゃん、おなかすいた☆」
「クスッ。やっぱり。じゃーん♪サッちゃんといっしょにたべようとおもって、キッちゃんももってきましたぁ☆」
そう言って、もう一つ同じ大きな笹の葉で包んだ物をだした。中身も綺麗な三角ではないおにぎりだった。
「それと、おちゃももってきたよ☆」
どこから出してきたのか水筒を持っていた。
最初のコメントを投稿しよう!