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急いでおにぎりを食べお茶を飲むと片付けて戻る準備をした。
「それじゃぁね、サッちゃん。また、くるからね。」
そう言うと、懐中電灯を持って立ち去った。
「キッちゃん!!」
立ち去る姉妹の後ろ姿に名前を呼ぶ。姉妹は後ろを振り返らずに手をふって戻っていった。
それから、どのくらいの月日が流れたのだろうか。
あれから、少女の姉妹は地下牢へ来ることはなかった。
待っても、待っても………………………
「キッちゃん、どうしたのかな?」
姉妹は疑問に思っていた。
また、月日が流れ。少女は次第に弱っていった。
壁によりかかり、動くこともできなかった。目もうつろで開ける事もやっとだった。
――――サッちゃん、もう、しんじゃうのかな?
少女がそう思ったとき、牢の扉があき、スラッとしたGパンをはいた一人の女が入ってきた。
女は少女に近付き少女の頬や頭を優しくなでた。
女から良い匂いがした。
「………そうに。……、力………………だけで、………ヒドイ………受……な……。…だ、…いのに。」
女は何か言っているが、少女は聞くこともできなかった。
そこで、少女の意識が途切れた。
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