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私は荷物をもち、部屋を出た
居間ではなっちゃんが紅茶をすすっていた
「なっちゃん…帰るね」
「んー…」
なっちゃんは
テレビに夢中になっているせいか、
曖昧な返事をした
ガチャ…
「…おじゃましました…」
私はそうやって帰ろうとした
すると
「康恵ー!」
と、
なっちゃんが呼んだ
「……何?」
なっちゃんはパタパタと玄関にくると
ナオ兄と同じように、私の頭をそっと撫でてナオ兄と同じ微笑みでこう言った
「康恵…いつでもおいでね
うちら待ってるから
辛いときでもいいから来てね」
「……いいの?」
「当然」
なっちゃんはそういうと、
「じゃあ、今日はお母様が送ったげましょう!」
「…ありがとうなっちゃん!」
そういうと、私はナオ兄の家をあとにした
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