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手術から3日後室井が目を覚ました。
そこには、青島とすみれと小原がいた。
青島「室井さん‼」
すみれ「やっと目覚ました‼」
小原「よかった、室井さん。」
室井「ここは…」
青島「病院ですよ。」
室井「そうか…。」
すみれ「じゃあ、室井さんも目を覚ましたことだし、私達は仕事に行きましょ‼」
青島「なんで?室井さんが目覚ましたんだから、もっと話そうよ。」
すみれは青島の鈍感ぶりに呆れる。
すみれ「いいからいくの‼」
青島はすみれに無理矢理つれていかれ、病室には小原と室井だけだった。
小原「……静かになりましたねぇ。」
室井「あぁ…」
小原「(気まずい……)」
小原は、あ‼そうだ‼と室井が救急車の中で言った言葉を思い出した。
小原「あ、あの…室井さん?あの…救急車で室井さんが言ってたことなんですけど…」
室井「え?」
小原「私も…室井さんと同じ気持ちです‼」
室井は首を傾げた。
室井「なにがだ?」
小原「…え?なにって…覚えてないんですか⁉」
室井「なんのことだ?」
小原「もぅ‼いいです‼室井さんなんか知りません‼」
小原はいきなり怒りだし、病室を出ていってしまった。
廊下で盗み聞きしていた青島とすみれはビックリして扉から離れる。
すみれ「あ‼小原さん‼」
青島「あ~ぁ、やっちゃいましたね室井さん。」
青島は病室に入りながら言う。
すみれ「なんていわれたんですか?」
室井「え?私も同じ気持ちですって……。なにか悪いことしたか?」
すみれ「あ~、悪いことしたわねぇ…。じゃあ、救急車に乗ってた時に小原さんになにか言ってたの覚えてますか?」
室井「……記憶にないな。」
青島「そうかぁ‼あの時そういう事だったのか‼だから同じ気持ちねぇ……室井さん。今度小原さんに謝ったほうがいいですよ。」
室井「なぜだ。」
すみれ「もぅ、自分の言ったこと忘れるなんて‼相当オンボロ初號機ね‼」
室井「え?」
青島「僕たちには聞こえなかったんで答えはわからないですけど、室井さんが言ったんだからきっと後で思い出せますよ。」
室井「あ…ぁ。」
室井は必死に思い出そうとするがなかなかでてこない。
すみれ「じゃあ室井さん、あたしたち仕事あるから署に戻るわね‼いい?思い出すのよ‼」
室井「あぁ…わかった。」
青島「じゃあ、また後で来ますね‼」
そういって病室を出ていった。
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