室井の言葉

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最後に津田法律事務所。 室井「失礼します。」 津田「あぁ、室井さん。もぅ、退院ですか?お元気そうで、よかったよかった。」 室井「ありがとうございます。」 津田「小原に用ですか?ちょっと呼んで来ます。すこし待っててください。」 室井「はい。」 そういうと津田は事務所の奥に行った。 奥からは 「私はいいです‼」 「なに言ってるんだ。室井さんが来てくれたんだから行け‼」 という2人の会話が聞こえた。 すると奥から背中を押されるように小原がでてきた。 小原「こん…にちは。」 室井「あぁ…」 津田は邪魔者はご飯でも食いに行くか、と独り言を言って出ていった。 小原「あ‼ちょっと所長‼」 室井「思い出した。」 室井は勝手に話しをし始めた。 小原「え?」 室井「キミに言った言葉思い出したんだ。」 小原「……」 室井「キミが好きだ。」 小原は驚きを隠せなかった。 もう一度、言われると思っていなかったから。 室井「ただ、私は明日広島に戻ってしまう。いつかは東京に戻るつもりだが…。待っててくれるか?」 小原は驚いて返事もできない。 室井「答えは明日でいい。でわ、失礼する。」 そういうと、コートをひるがえし、事務所から出ていこうとする。 小原「ま‼…待って下さい‼」 室井はその声に振り向く。 小原「私、待ってます‼室井さんが帰ってくるの。……その時は、室井さん東京帰還記念デートしましょう‼」 室井はニコッと笑い 「ありがとう。」 といって事務所をあとにした。
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