おかんから…

2/2
前へ
/2ページ
次へ
平成16年7月6日… 今日はおかんの52回目の誕生日。 でもおかんはもういない。 俺のおかんは一週間前にガンで死んだ。 病院という淋しい場所で… おかんは今まで23年間を女手1つで俺を育てた。 でもそんな優しく時には厳しいおかんはもういない。 おかんが居たから俺は居る訳でおかんが居たから俺は今日まで育った。 でもおかんはもういない。 でもそんなおかんをいつまでも忘れたくない。 でもそんなおかんをいつまでも愛したい。 だから俺はおかんの遺骨をお守り袋にいれた。 火葬場で涙しながら… おかんを忘れたくないから… おかんは俺に一つの手紙を残した。 死ぬ前の日に書いたのだろう… 『まさ、おかんもう永くないと思う。 今更やけど、まさを産んで本間に良かったわ。 まさが居たからおかんは頑張れたんよ。 まさが居たからおかんは生きてこれたんよ。 まさ、本間にありがとう。 でも、おかんも1つ心残りがあるんよ。 まさ、早くきれいな嫁さんもらいなさい。 それだけがおかんの心残りやわ。 まさ、これから辛い事、挫けそうな事、もっと頑張らないかん事はあると思うけど、そんな時こそ踏張るんよ。 人生死ぬまで勉強よ。 また言うけど、まさを産んで本間に良かった。 ごめんね、おかん先に行ってるわ。 まさ、頑張れ。』 おかん… 最後まで俺の心配か… ありがとうおかん。 本間にありがとう。 俺、頑張るから。 今日はおかんの好きなアイス買ってきたで…
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加