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『君に語り掛けたのは私だよ…。力は彼女の物だがね。』
少女を指差して男が言う。
『アタシ達わね、君と同じ力を持った人間だよ。』
少女が言う。
『同じ力?一緒にしないでくれ!俺はアンタ等みたいな化物みたいな力は持って無い!』
『化物とか、失礼な人ね!じゃあ何で群馬さんの声が君に聴こえたの?』
『……。』
俺には多少変な力が有る事は事実だ…。
だがコイツ等にそれを話して良いものなのかも考えものだ…。
『まぁ、自己紹介しておこうか。私は原町 群馬。彼女は結城 凛。』
少女は俺に少しだけ頭を下げた。
『俺は…。』
『君の事は知ってるから話さ無くて良いわ。』
歳上に向かって君か…。
『俺の事を何で知ってるんだ?』
これが疑問なのだ。
長髪の男達と言い、この二人と言い、何故俺の事を知っている?今迄普通の高校生をしていた俺が有名な筈は無い。
『鳴瀬君の事は予知で知ったんだよ。我々には後数人仲間が居てね。予知能力を使う仲間が君の事を予知したんだ。』
予知?特番等でやる超能力の一種か。
『アンタ等、超能力者なのか?』
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