第2章 疑惑

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『君に語り掛けたのは私だよ…。力は彼女の物だがね。』 少女を指差して男が言う。 『アタシ達わね、君と同じ力を持った人間だよ。』 少女が言う。 『同じ力?一緒にしないでくれ!俺はアンタ等みたいな化物みたいな力は持って無い!』 『化物とか、失礼な人ね!じゃあ何で群馬さんの声が君に聴こえたの?』 『……。』 俺には多少変な力が有る事は事実だ…。 だがコイツ等にそれを話して良いものなのかも考えものだ…。 『まぁ、自己紹介しておこうか。私は原町 群馬。彼女は結城 凛。』 少女は俺に少しだけ頭を下げた。 『俺は…。』 『君の事は知ってるから話さ無くて良いわ。』 歳上に向かって君か…。 『俺の事を何で知ってるんだ?』 これが疑問なのだ。 長髪の男達と言い、この二人と言い、何故俺の事を知っている?今迄普通の高校生をしていた俺が有名な筈は無い。 『鳴瀬君の事は予知で知ったんだよ。我々には後数人仲間が居てね。予知能力を使う仲間が君の事を予知したんだ。』 予知?特番等でやる超能力の一種か。 『アンタ等、超能力者なのか?』
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