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俺の行動に気付いたのか、車も速度を上げて此方に向かって走り出す。
彼奴等は一体何者何だ?
運転手はスーツでサングラスを掛け、いかにもな姿だ。
遥を見ると、どうにか門に辿り着いた様だ。
俺だけなら何とかなるか…。
俺は急に方向を変え、車の方にへと走る!
運転手は驚いたのか車を停め、俺の様子を伺っている様だ。
俺は車の前に立ち止まり、運転手に向かって言った。
『アンタ等何者だ?』
『……。』
助手席に座る男がピンマイクに向かって何かを話している。
バンの横扉が開き、数人のスーツ姿が降りて来た。
『君は鳴瀬 紫狼君だね?』
黒いスーツの男が僕に向かい問う。
『アンタ等は何者だって聞いてるんだが?』
黒スーツの男達の後ろから髪をUPにした女が現れ、俺に告げた。
『私達はこういう者よ…。』
名刺を差し出し、俺はその名刺に目を通す。
~内海総合病院研究室監理科~小野江 今日子
内海総合病院と言えば、この辺では一番大きく、私立病院だが国から指定を受けている病院である。
俺が産まれたのも内海総合病院で、研究科に親父も勤めている。
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