-美菟の暮らす城-

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     美菟が過去の話をし始める…。  美菟の親はまだ美菟が小さい頃に離婚し、母と暮らしていた。そんなある日母が交通自己で他界。まだ美菟は本当に小さく、母の記憶も父の記憶も全くない。  美菟は祖父に引き取られた。美菟が8歳にまで成長したその年、森の近くを一人で歩いていた時あの男に捕まった。  そしてあの研究所へ連れて行かれた。 2週間経った日に祖父が研究所へやってきた。 『美菟はここにいると聞いた!美菟に何をしているんだ!!美菟を返してくれっ!』  祖父は叫び、男に殴りかかる。すると男はあっさり美菟を渡す。美菟は安心し、祖父に抱きつき涙を流した…。  その日から助けてくれた祖父を信頼し、仲良く暮らしていた。しかし美菟が18歳になった頃祖父は他界したと言う。ちなみに今美菟は26歳だ。 『おじいさんカッコイイね』 『ん…。俺んとことは大違いだ…。』  死鬼は小さな声で言う。またあの傷が痛む。        
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