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その日の部活は
コーチに誉められるくらい集中してた。
余計なこと
考えんように。
あの笑顔を
思い出さんように…
「「お疲れ様でした!!」」
部活が終わると
寮に戻って
先輩達が入った後にすぐ
風呂に直行した。
『おっ、ラッキー』
一年の中で一番乗りや。
《彼氏がねっ、あたしのコト、めっちゃ好きや!って言ってくれたの♪》
《今度の休みデートするんだぁ!》
アホか…
俺の方がずっと
お前のコト想っとるっちゅーねん
お前が行きたいとこなら
どこへでも連れてったるわ
気づいたら
久しぶりに
泣いてた。
ザザ―――――――…
キュッ
ポタッ… ポタッ…
「…安?」
えっ?
振り向くと
シャワーの蛇口に手を置きながら
亮が立ってた。
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