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「はぁ…」
授業中に
後ろの席から聞こえてくる
ため息は
日に日に増えていってた。
それから間もなくして
まり達は別れてもぅた。
放課後。
一週間に一度の
部活オフ日。
俺は寮に帰らんと
まりと2人で教室でしゃべってた。
「あっ、さっきね、彼氏と別れたよ。」
『…はっ?』
ま「だってね、もう章大と話すなって言ってきたの。
友達と自由に話もできないなんて、
あたしには耐えられなかった。あはっ…」
それって…
彼氏より
俺を取ったってこと…?
そんなん言われたら…
俺ホンマに諦めつかんくなるで?
切なそうに笑ったその顔が
夕陽に照らされて
見とれてしまうほど
綺麗やった…
思わず抱きしめそうになる腕を
俺は
必死に理性で抑えたんや―
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