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娘の小さき頃を思い出しているようだ。
テラ「リディアはワシが守ってやるから安心せい!」
リディアはそのテラの言葉で姿を表し、微笑んだ。
テラ「では行こうか。
一刻も早くダムシアンへ!」
テラと共にセシル達はさらに奥へと進んだ。
途中、水辺から巨大な蛙の魔物に襲われた。
セシル「下がっていてください。これは僕が!」
ギガントードをセシルの暗黒剣で難無く倒し、更に進むと地上に出てきた。
テラ「この先でまた谷底に降りて行くと湖があり、そこでヤツが邪魔をしておったのじゃ。
気を引き締めるんじゃ!」
再び谷底に降りて行くと、ここが水脈の最終地点なのか巨大な湖が姿を表した。
その向こうは滝になっているらしく、その滝の側を通るように道が続いていた。
テラの話だと、この湖に魔物のいるらしいのだが、一向に姿を現さない。
セシル達は滝の近くまで何事もなく進んだ。
テラ「おかしい……ここにいたんじゃが……」
すると突然湖から木の幹ほどの長い何かが、テラとリディアの体を巻き付けた。
テラ「むっ!」
リディア「きゃぁ!」
二人は巻き付けられたまま、滝の方へと引きずり込まれた。
セシル「リディア!テラさん!」
すかさずセシルはあとを追い、滝へと飛込んだ。
滝の凄まじい激流の中、目を開けると締め付けられたままの二人を見つけた。
セシルは近づくと二人に巻き付いている何かを切り離した。
すると近くから何かの叫び声が聞こえる。
ギヤアアアアアアアアアア!!!
すると叩き付けられた様な衝撃を受けた。
どうやら滝壺まで落ちてきたようだ。
直ぐ様、水面に向かって登り泳いで行った。
水面から顔を出し二人を探す。
二人ともセシルの近くに落ちてきたようで、すぐ見つけられた。
セシル「ハァハァ……大丈夫か!」
リディア「う…うん……ありがとうお兄ちゃん。」
テラ「来るぞ!……奴が……《オクトマンモス》じゃ!」
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