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『よいか?……決して天使と仲良くしてはならぬぞ……』
悪魔の長が大勢の悪魔達に言った
『……ふわぁ……めんどくせぇなぁ……長老…話長ぇよ……』
『クロム!!ちゃんと話を聞きなさい!!お前だけだぞ!!天使の羽を折ってきてないのは!!』
『あぁ?』
『よいか?お前達は天使を狩り翼を奪って来なければならない……天使の羽には……』
『つっまんねぇ……話……聞いてらんねぇな』
クロムは長の話しも聞かずに黒い翼を広げてどこかへ羽ばたいて行った
『クロム!!』
長が呼び止めようとしたがクロムの姿はもう見えなくなっていた
『あ~ぁ。また、あいつサボるつもりだな……』
『あいつ……めんどくさがりだからな……』
『あいつだけだよな。天使狩ってないの。』
『あぁ。』
クロムの仲間達が話始める
『ゴホン…大丈夫じゃ……クロムは仲間を裏切るような事はせぬよ…』
長は咳ばらいをしながら言った
『あの子はまだまだ子供じゃから、分かってないのじゃ……いつか天使の羽を持ってきてくれるじゃろ……その時を待つしかないのじゃ……』
『だよな……規則を破ったらあいつも自分がどうなるかぐらい分かってるしな……』
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