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『……ったく長老の話長すぎ………何度も同じ話しなくても分かってんのに!!……ふぅ…』
クロムは何かを思い出したように大きなため息をついた
[――……よいか……クロム…お前が16歳になるまでに天使の羽を持ってこなければ……お前は消えてしまうぞ……――]
クロムは長に言われた言葉を思い出していた
――……言われなくても分かってる……そんなこと…………――
クロムは不機嫌な顔をしながら飛んでいた
『……ん?何か聞こえる……歌?……』
クロムはいったん立ち止まり、歌声がする方へゆっくりと向かった
歌声がだんだん近づいてくる……
――……この奥に………――
クロムの目の前には沢山の木々があり、それをよけながらゆっくりと進んだ
『…いた……』
クロムは木々に隠れながら覗いた
『!!…すげぇ……』
クロムは瞳を見開いて驚きを隠せない様子だった
目の前には辺り一面海のような真っ白な雲が広がっていた
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