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次第にケイは笑顔になり、そっとセレナを抱きしめた
『産んでくれるんですか?……』
『あたりまえじゃない。だってケイと私の子供だよ』
セレナもそっとケイを抱きしめた
『ありがとぅございます』
ケイはセレナの耳元でぼそっと言った
ケイが嬉しさのあまり抱きしめた手と耳元で囁いた声が震えいた事にセレナは気づいた
セレナは何も言わず瞳を閉じてケイを力強く抱きしめた
抱きしめ合っている二人を信じきれない様子でレイはただ呆然と立っていた
――……セレナが妊娠………それも……天使の子だと?……そんな………天使と悪魔だぞ…………そんなこと………ありえるわけ…………――
『……………』
レイは拳を握り締め震えだした
そこには怨みと憎しみがこもっていた
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