デジャ・ヴ(グリ織)※キス注意

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ぎゅ 「グリム…ジョーさ…ん……?」 「うるせぇ、黙ってろ」 織姫を抱きしめ、そのまま、混乱する織姫に口付ける。 「う…ん……」 触れるだけの、やさしいやさしい口付けを幾度となく繰り返す。 「ふぅ……んん………」 触るだけ、それ以上は何にもしない。 キスするごとに、抱きしめる力が強くなっていくのを除けば。 「ふぁ……グリムジョー…さ……ん」 「絶対」 「へ…?」 「おまえの前からいなくならねえから、 泣かせねぇから、 …ずっと…おまえの傍にいるから、 だから、」 「グリムジョー、さん」 懇願するように、泣きつくように、眉根を寄せて見上げれば 織姫の微笑みとぶつかった。 「あ・・・・・・・」 「大丈夫、だから」 きゅ、と、自分とは違う、柔らかい抱擁。 言葉が出ない 体が動かない 動かしたいのか、このままでいたいのか それすらもわからない ただ、何もなかった体に、温もりが宿った気がした 「おり……ひ…」 こんなわけのわからない感情に なったことがある 気がした 誰、あなたは (思い 出せない  いや 出したく ない?)         →懺悔の時間
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