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「藍染様に現世に行けるか掛け合ってみよう。」
「へっ!????」
ここまで驚いた顔も珍しいな、と苦笑しながら言葉を続ける。
「会いたいのでは無かったのか?その『たつき』と言う者に。」
「は、はい・・・・・・って!どうして急に許してくれるんですか!?」
「?なにがだ。」
「だってだって!、前『現世に行きたい』って言った時には『だめだ』って言ってたじゃないですか!」
「ああ、あの時はな。」
確か「テレビを見たい」だったか?
そう言ってやると織姫は顔を赤くして「忘れてください・・・・・・」と小さな声で言う。きっと照れているのだろう。
「でもっ!どんな理由にしたって現世に行くのはダメなんでしょう?」
「ああ、個人的に現世に行くのは滅多に許されない。」
「ならどうして・・・・・・・・・・・・・」
「だが、今日はお前の誕生日だろう?」
「あっ・・・・・・・・・・・・」
「それに、」
姫を守った騎士とやら、一度この目で見てみたいからな
「それに・・・・・・・なんですか?」
「いや、なんでもない。それより藍染様の処へ行くぞ。」
「ふぇ?あたしもですか?」
「本人が交渉したほうが早い、まあ行かなくともかまわんがな。」
「行きますっ!」
「来い。」
「はい!」
大丈夫、今日一日、俺と織姫の行動には目をつぶっていただく約束だ。
藍染様は現世に行くことをお許しになるだろう。
俺からの誕生日プレゼント
さあ、喜んでくれますか?
後書きと言う名の姫語り→
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