ギン乱小説。

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「どうして、いっちゃったのよ・・・・・・」 松本乱菊はそう呟いた、 藍染についてゆき、尸魂界を、自分を裏切った男、市丸ギン。 どうして、ギンは・・・・・ その時、乱菊は唐突に、1ヶ月前のことを思い出した。 ____________ 反逆の一週間前・・・・ 十番隊にめずらしくギンが来た。 「乱菊ー、いるー?・・・・・・ってえええぇーーーー!?」 そんな驚くことないじゃない。 顔をしかめながら思う。 「乱菊が仕事しとる!!??」 「そんな驚くことか?それ、」 しかも5mくらい後ずさってるし、ムカツクやつね~ 「でもなんで仕事しとるん?いつもなら遊びにいっとる時間なやい?」 「あ~、今まで溜まった仕事やらなきゃ遊びに行かせねぇってゆーのよ、たいちょ」 あの時は見ものだったわ、眉間にできる限りのしわ寄せて、額の血管なんかもう切れてたんじゃない? 「へー。大変やね、がんばりやー。」 「で、アンタそんなこと言うためにここに来たの?」 早くこの話終わらせて仕事やんないとヤバいからね、 「ああー、そうそう。忘れとったわ・・・・・・・・あのな」 なんか急に真面目な顔して、なんなのコイツ 「ボクが遠いトコ行く・・・・・・ゆうたら乱菊どないする?」 「?」 最初は驚いた。コイツ何言い出すんだって思った。 でも、コイツの性格知ってるからふざけてんだろうなぁって思って、 「笑って送り出すんじゃない?」 そう言ってやった。なんでかわかんないけど。 「へぇーーー。」 「・・・・・・・・・・・・・・なによ。」 「いや、乱菊がそんなこと言うなんて思わんかったんや。ケリいれてでも連れ戻す言うと思って。」 最初は、アタシもそう思ったわよ。 だけど、なぜか言えなかった。 きっと、笑って送り出してやると思った。 「なんでかなぁ~・・・・・・・仕事のやり過ぎ?」 「ない。それは。」 あははって二人で笑ってる間、何となくだけど実際にそんなことがあっても、きっと笑ってるんじゃないかって、 だってまた何時でも会えるし 「ありがとなー。」   「決心、ついたわ」 そう言って帰ってったギンが最後なんて言ったか聞こえなかったけど、すぐに仕事を再開した ____________
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