おいわい

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「ねぇ、藍。」 宴も段々と落ち着き、ゆったりした時間が流れてきた。 そんな空気の中、紫は藍に声をかけた。 「なんでしょう?紫様。」 「色々用意してくれたのは嬉しいけど一言ぐらい言ってからじゃないと心配するじゃない…」 そう言われて、罰悪そうな顔をする藍。 「紫様を驚かせようと思ってやったのですが…ずいぶん心配をかけてしまってすいません…」 深く頭を下げる。 そんな藍の頭に優しく手を置いた。 「もう独りにしちゃ嫌よ?」 顔を上げると、さっきまでの泣き顔ではなく、いつも以上に優しい表情の紫が微笑んでいた。 「ええ、肝に命じておきます。」 そうして、二人は笑いあった。
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