ひとり

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何時間くらい眠っただろうか。 既に日は落ちてしまっているようだ。 「ふあ~ぁ…そろそろ帰ってきてるかしら…?」 ほとんど周りに居て世話をしてくれる藍の事だ。 そう長くは留守にはしないだろう。 「藍~お水持ってきて~。」 最近は寝起きに必ず一杯の水を飲む。 それで二度寝しそうなるのを防ぐようにしてるのだ。 「………おっかしいわねぇ…」 まったく来る気配がない… まさか藍が反逆? いや、式が解けてないから反逆なんて事は考えられない。 「橙は何か知ってるかしら…橙!橙~!」 呼んでからの静かな間。 そして、完全な静寂。 橙もどうやら居ないようだ… 「なによ…2人して居ないなんて…」 紫は寂しそうな顔をして、再び部屋に戻り布団に潜って。
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