目を 塞いだ 手

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目を 塞いだ 手

溶け込めず沈む、頷き腕を組み哀れ…枕の上で揺れる。 焦げ付いた跡に、巧い言葉繰り返し…映る声を数える。 持て余す答えに飽きるまで。 何処迄も深い闇に、忍び込む光。 徐々に刺は深く。 気付いた時に本当の闇に、触れた事に亡く。 そして刺は溶け。 泣き疲れ沈む、俯き許し乞う哀れ…終わりのせいにしてろ。 染み付いた街に、遊ばれそこにただ崩れ…明日の下に縋り。 空回る自由を離れるまで。 何処迄も深い闇に、諦めて眠る。雨に凍えた空。 同じ嘘いつも触れて、繰り返す言葉。 潜む夜明けに揺れ。 何気ないお前らの声は、 治らない深遠の夜に、 引き裂いて、引き裂いて、 バラバラに、何度も…
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