些細な出来心

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あり得ない!! そう思いつつ、何かを期待している自分がいた。 完全に目は覚めていた。 そこから、どうやって其処までたどり着いたのか覚えていない。 夢中だったのだ。 気付いたら、秋絵は光を感じた男子寮にいた。 どうやって侵入し、暗闇の中どのようにして来たのか……わからないまま其処にいた。 夢かもしれない。秋絵はそう思った。 そうだ!夢だ。だってあり得ないもの。 だけど、夢でもいい。 この胸の高鳴り。 私が知らず求めていた何か。 その何かに近付ける。 そう感じていた。
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