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「ん……あれ?悠二さん?」
げっ!目を覚ました!?
「や、やぁ」
「何をしているんですか……?」
美咲は目をこすりこすりしている。どうやら寝呆けているようだ。
いや落ち着け。
俺は別にヤバいことをしている訳じゃないんだから。
「お前が寝てたから、寝室まで運ぼうとしているだけだよ」
「そうだったんですかぁ……。それじゃあお願いしますぅ……」
「えっ?」
俺の疑問に答える訳もなく、美咲は俺の胴に腕を回して眠ってしまった。
……この子は将来大物になるぞ。
この娘は本当にお人形さんですか?感触が生々しくて、お兄さん若干冷や汗ものなのですが。
「やれやれ……」
まぁ痴漢に間違われるという最悪の事態は避けられた訳だ。
とりあえず寝室まで運んでいって、俺も寝るとしよう。
一応言っておくが、美咲はカーチャンの部屋で、俺は自分の部屋だからな。
勘違いするなよ?
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